11月06日(金) @ 三鷹 おんがくのじかん
さて、二週間のツアーもこの日がファイナル。最後は僕がオーガナイズ。自分の店を持つと、何かと自由が利くのでイイもんだと実感。前日はグッスリ眠ったので、気力・体力が漲っている様子のマッティアくん。「最高の演奏をする」と珍しくそんな男気を見せ、どこにも出掛けずに、リハに集中。かなりマジな感じで。
トップバッターの菊川裕也クン。菊川クンとは変な縁があると云うか、、それは前回のツアー(2007年)での事。京都:アヴァンギルドで山本精一さんや細胞文学と共演したマッティアくんですが、ちょうど東京から旅行中だった菊川くんが、そのライヴを見に来てくれ、気に入ってくれた様子でちょっと話などもしまして。そのツアーファイナルの会場となった、早稲田:CAT'S CRADLE にも来てくれ、そこでもマッティアの事を絶賛してくれるので、「次のツアーではゼヒ一緒に」なんて僕も調子いい事を言いまして、、、 まぁ、ここまではよくある話だと思います。変な縁を感じたのは、それからしばらくしたある日の事です。知人の結婚式があり二次会へ顔を出したら、そこに何となく見た事ある顔が。でも、思い出せない。病的に記憶力が欠如している僕なのです。でも、知ってる。と云うか、話した事ある。そんなモヤモヤした気持ちでいると、「あの、、マッティアのツアーでお会いした事ありますよね?」と話しかけてきてくれた彼が、もちろん菊川クンなのでした。。新郎新婦から歌を歌って欲しいとの依頼があり、参上したのだそうで。しかも、当人である新郎新婦とはこの日が初対面と云う、、かなり無茶苦茶な感じで思わず笑ってしまったわけですが、そこで初めて聴いた菊川クンの歌声。そして2年後の今日、三鷹で聴く歌声。素晴らしい歌(と云うか声)の持ち主なのです。演奏や歌詞に"やりきれない切なさ"のようなものを感じるのですが、不穏な空気で満ちているこの東京と云う街が孕んでいるソレと重なり、妙なリアリティーを持っている気がしてなりません。後半は、ちのねみわ子サンのピアノも入り、透明感を増しつつも、切なさも増します。《透明なものって何か切ない》そんな気持ち。分かります??演奏を聴きながら、ツアー当時の事なども一緒にいろいろ思い出していました。。
お次は、細胞文学の斉藤友秋さんが登場。細胞文学とは過去全てのツアーでマッティアと共演してもらっていまして。僕の個人的な部分も大きいのですが、マッティアくんも気に入っているんですよね。斉藤さんが醸し出す独特の雰囲気・間合い・空気感、、たまんないです。ガットギターと歌だけ。ですが、単なるアコースティックではありません。シンプルかつミニマルでありながらも、底知れない魅力に溢れているのです。プリミティヴな民族音楽などが持ち合わせている豊かさのようなもの?を感じずにはいられません。ツアーファイナルと云う事で、サービスしてくれたのか、裕次郎センパイ永遠の名曲「霧よ今夜も有難う」をカバーするあたり、ニクい。そして、テクいのです。斉藤さんの音楽を聴いた事がなかったお客さんも多かったと想像しますが、最終的には皆さんグイグイ引き込まれていった様に見えました。
そして。主役のマッティアくんが登場。ライヴ前にステージのライティングに関して僕にアレコレ指図するので、こりゃヤル気だなと、、 今回のツアーでは一貫して同じライヴセットで臨んできたマッティアくん。お世辞では無くイチバン良い演奏をしてくれたと思います。複雑そうなギターループをイッパツでキメるあたり、相当な集中をしていたのではないかと。(プロの)ミュージシャンばりに、キッチリと最後まで手抜きなく演奏をし終え、(皆さんまだ聴いていたい雰囲気を漂わせてくれているのに)片付けようとするので、「終わり?」と訊けば「もちろん」と言うので、「なんか一曲やってよ」と言えば、マンザラでもない感じで、マッティアの優しい歌声を聴かせてくれました。マッティア、ありがとね。
ライヴ後は、そのままダラダラと打ち上げをしたわけですが、皆さん、マッティア先生とのカンバセーションを楽しんでくれたようでナニヨリです。マッティアくんも会話がはずみ、お酒もすすみ、珍しくホロ酔いになっている様子で、高いお酒ばかり呑み、そして、みんなに振舞えと言うのでした、、、
※ライヴ当日、写真を撮影されていた方々へ※
マッティアくんへ写真を送ってあげたいので、もし宜しければご協力お願いします。特に、打ち上げでの恥ずかしい感じのオフショットなど!w
November 16, 2009 7:16 PM | Permalink